ドメインそのままでWordPressのサーバー移行手順まとめ!手続きやタイミングなど初心者向けに解説

ドメインそのままでWordPressのサーバー移行手順まとめ!手続きやタイミングなど初心者向けに解説

本記事では、

「ドメインそのままでWordPressのサーバー移行ができるのかを知りたい」
「ドメインそのままでのWordPressのサーバー移行に必要な手続きや手順を知りたい」
「ドメインそのままでWordPressのサーバー移行をする際の注意点が知りたい」

という方々に向けて、ドメインそのままでのWordPressのサーバー移行手順を徹底解説。

WordPressとサーバー・ドメインとの関係性から立ち返り、仕組みを解説しながら、具体的な手順を詳解していきます。

サーバー移行に際して不具合が起きないよう注意するべきポイントも含めて、他にはない詳細かつわかりやすい内容で解説しますので、ドメインを変えずにWordPressのサーバーの移行を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ドメインを変えずにWordPressのサーバー移行はできる?

結論から申し上げますと、ドメインを変えずにWordPressのサーバー移行は可能です。

詳細は後述しますが、何らかの理由でサーバーを移したい場合でも、現在WordPressで使用している独自ドメインを変える必要はありません。サーバーとドメインは独立した存在であるので、理屈としては「現在使用している独自ドメインを新しいサーバーに移すことで継続して利用できる」ということなのです。

WordPress・独自ドメイン・サーバーの関係性

WordPressは、ブログやWebサイトなどを自由に作成できる「CMS(コンテンツマネジメントシステム)」の一種です。

世界中のWebサイトのおよそ40%がWordPressで作成されていると言われているほど人気のシステムで、フレームワークやデザインなど豊富なテンプレートを組み合わせるだけで、専門知識がなくても簡単にブログやWebサイトを作成できます。

WordPressは、サーバーにインストールして使用する必要があるため、WordPressでブログなりWebサイトなりコンテンツを作り発信するためにはサーバーが必須です。つまりサーバーは、WordPressの土台(あるいは格納庫)といえる存在といえます。

ドメインは、インターネット上の住所を示すもので、URLの「○○○.com」の部分のこと。「.jp」や「.net」など複数の種類があり、ドメインがないとWebサイトなどのコンテンツにアクセスできません。WordPressの場合は、オリジナルのドメイン(独自ドメイン)を取得して使うことが多いです。

WordPress・独自ドメイン・サーバーの関係性はよく不動産に喩えられますが、どちらかといえばハードディスクの方がわかりやすいかもしれません。ハードディスクで喩えるなら、サーバーはコンテンツを格納するハードディスクそのもので、ドメインはハードディスクの場所(すなわちフォルダのパス)、WordPressはハードディスクの中に格納されているファイルデータにあたります。

「ドメインそのままでサーバーを入れ替える」とは、別のハードディスクにファイルデータを移し替えたあと交換し、同じフォルダパスを設定するようなものです。実際にはサーバーの移行を全て自力でやろうと思うとここまで簡単ではないですが、少なくとも不可能ではないことはわかるでしょう。

ドメインを変えずにWordPressのサーバー移行をする方法

ドメインを変えずにWordPressのサーバー移行をする方法としては、主に以下の3つがあります。

自力で作業する
プラグイン(簡単にWordPressを移行してくれるシステム)を使用して移行する
WordPressのサーバー移行代行業者を利用する

「自力で作業する」方法は、文字通り全て手作業で、サーバーやWordPressデータをドメインを含めて移行する方法です。

移行に関わる費用は一切かからずに無料で移行できる反面、細かいところまで自分自身での手作業となるので、1つでもミスがあれば正常に移行できなかったり、リンクが壊れてページ遷移がうまくいかなかったり、最悪データが失われるリスクがあります。専門知識が豊富にある方以外はおすすめできません

「プラグインを使用して移行する」方法は、サーバー会社などが提供している外部システム(プラグイン)を利用して自動的にサーバー移行を完了させるもので、最も簡単な方法です。ただし、外部のシステム頼りとなる方法のため、データ漏洩のリスクがあります。

「サーバー移行代行業者を利用する」方法は、専門のプロに完全に移行作業を代行してもらう方法で、最も安全で確実な方法となりますが、業者への委託費用がかかります。移行代行を専門にしている業者に依頼するのが一般的ですが、WordPress専門のレンタルサーバーでは、サーバー会社がこうしたWordPressの移行サービスを提供していることが少なくありません。

WordPressのサーバー移行のメリット

ドメインを変えずにWordPressのサーバー移行を行うことには、以下のように色々なメリットがあります。

URLや宛先メールアドレスを変えずに同じサイトを継続運用できる
よりトラフィック負担に強いサーバーで同じサイトを継続運用できる
従来のサーバーコストが高い場合、同じサイトをより安いコストで継続運用できる
サーバー移行をしてもWordPress内のフレームワークやツールの再設定が不要
被リンクやSEO評価を新しいサーバーでもそのまま引き継ぐことができる

「ドメインを変えずにWordPressのサーバー移行を行う」とは、サイトの内容や仕様・クオリティを変えずにサーバーだけを新しいものに交換することです。つまり、サイトの運用環境は変えずに、より多いアクセスに耐えられる、より容量が大きくなる、よりコストが安くなるなど要望に応じた新たな恩恵を受けられるということになります。

先述のハードディスクにたとえると、データを格納しているハードディスクを、古くて容量の少ないディスクから新しくて容量の大きいディスクに交換するようなもの。必要性があるのなら、絶対に行うべきです。

WordPressのサーバー移行のタイミング

WordPressのサーバー移行は、無理に行わなくてもいいですが、必要性があれば行うべきです。

しかし、WordPressやサーバーにあまり詳しくないと、その必要性が生まれていることに気づかない、あるいは困ってはいるけれど変えるべきか迷う、ということもあるかもしれません。

そこで、ここからは、WordPressのサーバー移行をすべきタイミングについて解説していきます。以下のような事象が起きている、ましてサーバー運営に困るレベルまで行ってしまっているという場合は、すぐにでもサーバー移行を検討すべきでしょう。

現在のサーバーのスペック不足(速度が遅い、容量が少ないなど)

ある程度大規模なWebサイトを運用していて、コンテンツを量産していった結果、次第にWebサイトの表示速度が遅くなったということが起きている場合、それはサーバー移行の合図かもしれません。

表示速度が遅くなっているということは、「アクセス数が増えていることによるトラフィック(回線混雑)」もしくは「メモリ容量を圧迫している」などの理由が考えられます。

こうした事象が起きてしまっていると、表示速度の遅さが慢性化し、アクセスした人たちの「サイト離脱率」が高くなってしまいます。サイト離脱率が高くなると、それだけで多くのビジネスチャンスを逃すことになるのです。

こうした時には、よりCPUの処理速度が速いサーバーやメモリ容量が大きいサーバー、もしくはバックボーンとなる回線速度が速いサーバーに移行するべきでしょう。表示速度の遅さは、現在のサーバーのスペックが、本来求められている領域に追いついていない証(=スペック不足)だからです。

また、画像や動画などのコンテンツの更新が多く、サイトを構成するデータベース(MySQL)の容量が増えて、サーバーに付帯するストレージ容量を圧迫している場合も、サーバー移行の合図。プラン変更で対応できればいいですが、プランで対応しているストレージ容量の最大値が小さく、このままでは心許ないと感じたならば、よりストレージ容量の大きいサーバーへと移行すべきでしょう。

SEO対策を強化したい

最近、WordPressで重要視されるのが「SEO対策」です。

SEO対策とは、Googleなど大規模検索プラットフォームにおいて、特定のキーワードで検索した場合に、検索結果で自社のサイトがより上位に表示されるように対策すること。そうしたSEOにおいて、Googleは検索結果順位の設定に関して「Webページの表示速度を利用する」旨を明言しています。

ここで、先程挙げた「表示速度が遅くなった」ことが問題視されます。要は、表示速度が遅いと、それだけでGoogleでの検索順位が下がってしまう危険性があるのです。表示速度が遅いと離脱率が上がるだけでなく、SEO対策的にも問題であるということ。上述した通り、よりスペックの高いサーバーへと移行することで表示速度が改善されれば、それだけでSEOの改善につながります。

現在のサーバーで頻繁に障害が発生する

サーバーの障害が頻繁に発生するといった場合も、サーバー移行すべきタイミングです。

なぜかというと、特にレンタルサーバーを使っている場合、サーバーの修理や保守管理の改善などが自分ではできないからです。

サーバーの障害の多くは、サーバー機器自体の故障や自然劣化によるパフォーマンスの低下、高熱によるオーバーヒートなど、システム上の様々な不具合が原因と考えられます。そうした物理サーバー起因の障害の場合、それらの改善は完全にサーバー会社の手に委ねられることになります。

先述した通り、WordPressは格納物で、サーバーは格納庫です。サーバーのユーザーは、格納物の整理はできても、格納庫自体の劣化には手を出せません。

WordPressをちゃんと構築しているのにサーバー障害が頻繁に起きる場合、サーバー会社による管理が追いついていないか、保守・監視体制に何らかの問題がある可能性があります。そうした場合は、別のサーバー会社への移行をしないとトラブルが解決しないのです。

現在のサーバーの料金が高い

現在契約しているサーバーにかかるランニングコスト(利用料金やオプション料金)が予算を圧迫している場合も、サーバー移行を検討すべきです。

これは割とシンプルな話で、単純に「予算オーバーなのであれば、予算に見合ったサーバーに変えましょう」ということです。無理をして予算オーバーのサーバーを借り続けていても、キャッシュフローがどんどん圧迫されていくだけです。規模を小さくすれば、無料でもサーバーは運用できますので、無理をしていても仕方がありません。

WordPressのデータベースの見直し、更新するべきコンテンツの見直しも念頭に入れつつ、より価格の安いサーバーへ移行しましょう。

現在のサーバーの管理がしづらい

サーバーの管理が難しい、扱いづらいといった問題がある場合にも、サーバー移行を検討してみるべきです。

サーバー運用というのは長期継続的に行うものですから、サーバーの設定の調整などのプラットフォームが難解だったり、不便だったり、プロセスがややこしかったりすると、継続的な運用に対してシステム管理者の負担が非常に大きくなります。

システム管理者も人間ですから、単純に「わかりにくい」という感覚も人によってまちまちです。自社のシステム管理者とサーバーの仕様がどうにも馬が合わない、ということも普通に起こり得ます。サーバーによって管理画面の仕様は違うので、サーバー移行すればそれだけで問題が解決、あるいは大幅に改善される可能性があるのです。

もし、システム管理者から「管理画面が扱いづらい」というアラートが上がってきたら、サーバー移行を検討してみましょう。

サーバー会社・サイト管理会社とのトラブル

サーバー会社、もしくはサイト管理会社(サイト運用を代行してもらっている場合)と揉めてしまったなどトラブルが起きている場合にも、サーバー移行を検討しましょう。

特にサーバー会社のサポートやサービスに不満がありクレームを継続的に入れている場合には、いっそサーバー移行をしてしまうことで問題が丸ごと解決する可能性が高いです。

サイト管理会社がサーバーの仕様を把握しているが更新対応が遅かったり連絡が返ってこないなど管理会社への不満がある場合も、そうした体制を切ってサーバーごと移行させてしまい、別の管理会社あるいは自社で管理してしまった方がいいでしょう。

サーバーへの攻撃を受けてしまった場合

ホームページへのハッキングが起きた場合には、早急にサーバー移行をすべきです。

ハッキングはサーバーセキュリティの脆弱性を突いて行われます。一度でも不正アクセスやハッキングによる乗っ取りやデータ消失という深刻な問題が起きてしまうと、サーバー会社が用意しているセキュリティ対策に穴があるということの証なのです。

この場合、「やむを得ず」ということにはなりますが、すぐにでもセキュリティ対策をしっかり行なっているサーバーへ移行をするべきでしょう。

WordPressのサーバー移行の手順

ここからは、WordPressのサーバー移行の具体的な手順を解説していきます。WordPressのサーバー移行の手順には複数の方法がありますが、ここでは最も簡単な、プラグイン「All-in-One WP Migration」を使用した方法を紹介します。

(旧サーバー側)WordPress・PHPのバージョンアップ

まずは、移転元となる従来サーバー側のWordPress、及びPHPのバージョンを確認しましょう。

WordPressのバージョンは、管理画面から「ダッシュボード」→「更新」と遷移すると確認できます。PHPのバージョンは、サーバー管理画面から確認可能です。

WordPressやPHPは移転元のバージョンと移転先のバージョンが一致していないと不具合が発生するので、まずは移転元のバージョンに更新情報がないか(バージョンが古い状態でないか)確認します。

移転先のサーバーで新規に最新のバージョンをインストールするので、移転元のバージョンが古い場合は、PHPおよびWordPress本体やプラグイン・テーマなどを最新のバージョンにアップデートしてください。

(旧サーバー側)「All-in-One WP Migration」をインストール

移転元のサーバー側のWordPressに、プラグイン「All-in-One WP Migration」をインストールします。

プラグインをインストールして有効化することで、管理画面左端のメニュー一覧に「All-in-One WP Migration」と表示されるようになるので、ちゃんと表示されているかしっかり確認するようにしてください。

(旧サーバー側)「SiteGuard WP Plugin」を無効化する(入っている場合)

これは非常に重要なポイントですが、WordPressに「SiteGuard WP Plugin」を入れている場合には、必ず「無効化」してください。

「SiteGuard WP Plugin」が有効になった状態で次の手順であるエクスポート(WordPressデータのバックアップ)を行うと、移行先のサーバーでのログイン時にエラーが発生する可能性があるためです。

少なくともエクスポートを行う前までには、必ず無効化しておくようにしましょう。

(旧サーバー側)「エクスポート」(バックアップ)を実施する

まずは、旧サーバー側で運用しているWordPressの「エクスポート」を行います。

エクスポートとは、簡単に説明すると、WordPressを構成するデータファイルを他のストレージ等にコピーして「バックアップデータを作成する」ことを指します。

手順としては、「All-in-One WP Migration」から「エクスポート」を開き、エクスポート画面を開きましょう。プルダウンの「エクスポート先」メニューのプルダウンから「ファイル」を選択すると、データファイルのエクスポートが始まります。これはすなわち、「バックアップデータをファイルとして出力する」という意味合いがあります。

エクスポートが完了すると「ファイル」がダウンロードできるので、ダウンロードして完了です。

(旧サーバー側)必要に応じてデータを整理する

ここで1つ注意点があります。

「All-in-One WP Migration」無料版では、新サーバーでのファイルアップロード上限は30MBまでとなっていることに注意が必要です。このまま何も考えずにエクスポートデータをアップロードしようとしてもこのアップロード上限に引っかかってしまう可能性があります。

これを回避するには、以下のような対処が必要になります。

エクスポート段階で「高度なオプション」を使い、あらかじめエクスポートファイルを選別しておく
アップロード上限を解除するために「All-in-One WP Migration」有料版を購入するか、別のプラグインを使う
画像などコンテンツデータを最小限に整理して30MBを下回るようにする

このうちのどれかの方法で、上限に引っかからない状態のエクスポートファイルを作ったら、旧サーバー、すなわち移転元のサーバーでの作業はこれで終了となります。

新サーバーの申し込み・契約

旧サーバー側の作業と並行して、新サーバーの申し込み・契約を行っておきます。契約するのは、旧サーバー側の作業が完全に終わっていない段階でも大丈夫です。

改めて思い出していただきたいですが、現在紹介している手順は「ドメインそのままでWordPressのサーバー移行」を行う方法です。

新規サーバーを契約して1からサイトを立てるならドメイン取得が必要ですが、ドメインがすでにある場合は、当然ながらドメインの取得は不要です。今あるドメインを、新サーバーと関連づけるだけで、旧サーバーで使っていたドメインを新サーバーでも継続して利用できます。

なお、理由や詳細は後述しますが、旧サーバー側の契約は、新サーバーの契約後もしばらく残しておきましょう。

(新サーバー側)移転先サーバーでドメイン登録を行う

新サーバーで引き続きこれまで通りのドメインを使うためには、新サーバー側にドメインの登録を行う必要があります。

手順としては、まず新サーバー管理画面を開きます。大抵のサーバーに「ドメイン設定」のメニューがあるので、そこから「ドメイン設定の追加」などの名称のタブを開き、そこに既存ドメインを登録追加するだけです。

(新サーバー側)「All-in-One WP Migration」をインストール

旧サーバーと同じく、新サーバー側でも「All-in-One WP Migration」のインストールが必要です。

この時、旧サーバーと同じバージョンのプラグインをインストールします。もし容量上限の問題で有料版でエクスポートを行なっている場合、有料版のプラグインをインストールし、バージョンを揃えましょう。

(新サーバー側)エクスポートしたデータのインポートを実施する

次は、旧サーバー側からエクスポートしたデータを、新サーバーに入れましょう。これを「インポート」作業といいます。

手順としては、「All-in-One WP Migration」メニューからエクスポートと似たインポートの画面を表示し、「インポート先」のプルダウンから「ファイル」をクリック。エクスポート時にダウンロードしたファイルを選択しましょう。

インポートが完了すると正常に終わった旨のメッセージが表示されます。これで、WordPressデータの移行は完了です。

(新サーバー側)サーバー移行後に必要な諸作業を実施する

ここまできたら、あとはもう一息です。

最後に新サーバー側で、今まで運用してきたWordPressを動かすための諸作業を1つ1つ確実に実施していくだけ。

まずは、「SSL化」の対応を行います。SSL化とは、サイトを暗号化することで悪意のある攻撃からサイトを守るための処置、と考えていただければ間違いありません。

手順としては、サーバー管理画面から「ドメイン」→「SSL設定」と遷移し、WordPressを運用しているドメインを選択して「変更」→「ON」ボタンを押すと、SSL化の申請が行われます。完了までには最大1時間程度の時間がかかりますが、このまま待てばSSL化の設定がONになった旨のメッセージが表示され、アドレスの頭が「https://」になれば、無事SSL化の完了です。

アドレスが変わったら、WordPress側で「WordPressアドレス」「サイトアドレス」をSSL化した新しいアドレスに変更しましょう。

次にWordPressの「動作確認」を行います。パソコン上にある「hosts」ファイルの最下部に「サーバーIPアドレス」と「ドメイン名」を追加します。追加の際には「サーバーIPアドレス」と「ドメイン名」の間に半角スペースを入れてください。これで、ブラウザにドメインを入力した際に移行したWordPressのサイト・ブログ等が正常に表示されていれば動作確認完了です。

動作確認が取れたら、最後に「ネームサーバーの切替(DNS設定)」を行いましょう。手順はサーバーによって異なりますが、マニュアルはありますしそこまで難しい設定ではありません。ネームサーバー(DNS)を新サーバーに切り替えたら、最後の最後に「パーマリンクの更新」でWordPress内のリンクの繋がりを再整理し、リンク切れを防止しましょう。

これで、「ドメインを変えずにWordPressのサーバー移行」に必要な作業は全て完了です。

新しいサーバーの試用期間中にやっておきたいこと

新しいサーバーには「無料お試し期間」や「試用期間」が設定されている場合があります。

これは、サーバーの使い勝手やWordPressとの相性をチェックする上で必要な期間であり、この間はお金がかからず無料で利用できます。新しいサーバーで異常なくサイトを運営していくには、こうしたお金のかからないお試し期間の間に、色々と検証や確認を行なっておく必要があるのです。

新しいサーバーの試用期間中にやっておくべきことは、以下の通り。

サイトが正常に動作することを確認する
「サイト評価」を確認する
移行後も数日〜数週間は移行前のサーバーを解約しないで残しておく

サイト評価とは、WordPressのパフォーマンスを分析した結果得られる、速度と効率の評価のこと。「PageSpeed Insights」「GTmetrix」などのツールを使って検証し、広告などで謳っていた動作のクオリティを満たしているかを実際の環境で確認します。

また、移行後も数日〜数週間、理想を言えば1ヶ月程度は旧サーバーとの契約を残しておきましょう。

サーバーを移行するとどうしても、データベースの反映やネームサーバーの反映、安定した挙動を保つ状態になるまでに時間がかかります。こうしたことから、新サーバーで挙動が不安定になった場合やアクセスができなくなった際の念の為のバックアップとして、旧サーバー上のWordPressを残しておくといいのです。

なお、万が一の不具合に備えて、従来運営できていたWordPressを残しておくことで、トラブル発生時の従来サイトとの比較検証が楽になるという側面もあります。

サーバー移行がうまくできない!注意しておくべきポイント

ドメインそのままでのWordPressのサーバー移行は、そこまで難しくありません。

しかしながら、注意点をしっかり守って着実に必要な作業を行わないと、移行がうまくいかない可能性が高まります。そのため、ドメインそのままでのWordPressのサーバー移行をするにあたって注意すべきポイントを、あらかじめ知っておく必要があるでしょう。

注意すべきポイントは以下の通りです。

WordPress本体やPHPのバージョンをそろえる(利用するサーバーにより対応バージョンが異なる点にも注意)
メールシステムも併せて移行するか、メールだけ旧サーバーに残すかなど、メールの対応を考える
SSLはなるべく事前に有効化する
Google評価の引き継ぎには時間がかかることを考慮する
時間に余裕がある場合は、トラブル防止のために繁忙期の移行は避ける

特にメールシステムへの対応は盲点となりがちです。最悪メールが全く送受信できなくなるリスクもあるので、慎重に移行作業を進めましょう。

まとめ

以上、ドメインそのままでWordPressのサーバー移行を行うにあたって、移行するメリットや移行するべきタイミング、具体的な移行の手順について詳細に解説しました。

WordPressを運用している場合は、サーバー会社が移行サービスを提供していることもありますが、使用できるならプラグインを使用するのが最も簡単で分かりやすいです。

本記事で解説した手順と注意点をしっかり意識して、慎重に移行を行えば問題ないはずですが、思わぬミスやトラブルが起こる可能性もあります。念の為、旧サーバーの契約は1ヶ月くらいは余裕を見て残したままにしておくべきでしょう。

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