起業する人向けレンタルサーバーおすすめ5選 | 法人・個人ドメインの選び方と取得方法を解説

起業する人向けレンタルサーバーおすすめ5選 | 法人・個人ドメインの選び方と取得方法を解説

日本公庫によると起業する人の割合は29歳以下が最も多く、今では起業の際にWebサイトは必須となっています。

Webサイトを立ち上げる場合は、レンタルサーバーとドメインを選ぶ必要があります。しかし、レンタルサーバーやドメインは専門用語が多いため、どのように選べばいいかがわからない方も多いでしょう。

Webサイトは、起業当初で非常に重要な情報発信の場となるため、確実なシステムを選びたいところです。

そこで本記事では、起業予定の方向けにレンタルサーバーとドメインの選び方を解説していきます。おすすめのサービスも紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

目次

起業して自身のサイトを作成するにはドメイン取得とサーバー契約が必要

多くの企業では、自社のWebサイトを構え、情報発信やお問い合わせ対応の場として活用しています。

近年はSNSをWebサイト代わりに利用している方が多いですが、カスタマイズ性やブランディングを考えると、起業してすぐにWebサイトを開設したいところです。

そしてWebサイトを開設するのに必要となるのが、「ドメインの取得」と「サーバーの契約」です。

ドメインとは?

ドメインとは?

ドメインは、インターネット上の「住所」のようなもので、Webサイトがどこにあるのかを簡単に判別できる文字列のことです。

ドメインには大きく分けて共有ドメインと独自ドメインの2種類があります。共有ドメインはマンション、独自ドメインは一軒家のようなものだと考えてください。

共有ドメインは、サービス運営会社が所有するドメインを複数のユーザーで共有します。一方で独自ドメインは、世界で一つしかないドメインを取得して、自分の好きなように利用できます。

一般的に、個人向けドメイン取得サービスや起業やビジネス用途でWebサイトを立ち上げる場合は、法人向けや個人向けドメイン取得サービスで独自ドメインを取得します。当メディアの場合、「forcard.info」が独自ドメインです。

独自ドメインを取得することで、自社だけのメールアドレスやURLを所有できるようになります。

サーバーとは?

サーバーは、インターネットでサービスを提供するためのコンピューターのことです。

私たちがインターネットでWebサイトを閲覧できているのは、世界各地のサーバーに保存されているWebサイトのデータを、その都度表示させられるためです。

つまり、Webサイトをインターネット上で公開するには、サーバーにデータを格納する必要があります。しかし、サーバーは非常に高い性能が求められるため、1台数千万円以上することが珍しくありません。

そこで最も手軽にサーバーを利用する方法が、レンタルサーバーの契約です。1つのサーバーを複数人で共有することで、格安でサーバーの機能を利用できます。

 

起業する人がレンタルサーバーを利用するメリット

起業する人がレンタルサーバーを利用するメリットは、以下の3つです。

それぞれ詳しく解説していきます。

簡単にサイトを運営できる

起業する人がレンタルサーバーを利用するメリットとして、簡単にサイトを運営できることが挙げられます。

レンタルサーバーは月額1,000円程度で利用できるだけでなく、Webサイトを運営するためのツールが用意されているのも特徴です。

現在、世界に存在するWebサイトの約4割がWordPressで制作されています。そして多くのレンタルサーバーが、WordPressの簡単インストール機能を搭載しているのです。

現状として、オリジナルのWebサイトを所有したいのであれば、レンタルサーバー経由でWordPressを導入するのが、最も手軽かつ安価だと言えます。

固定費を削減できる

起業する人がレンタルサーバーを利用することで、固定費の大幅な削減に繋がります。

一般的に、起業で失敗しない方法として「コストを抑えること」が挙げられます。特に、固定費を最小限にすることは、キャッシュフローを確保する上で非常に重要です。

その点、レンタルサーバーであれば、スペックに合わせてプランを選べるため、創業当初の固定費を大きく削減できます。

レンタルサーバーを契約すれば、Webサイトとメールアドレスを所有できるため、インターネット上の営業活動は十分に成立するはずです。

月額1,000円で事業を始められると考えれば、レンタルサーバーの利用は必須だと言えるかもしれません。

規模を拡大しやすい

レンタルサーバーは、規模を拡大しやすいのもメリットです。

サーバーを自社で保守・運用する場合、事業規模を拡大させるときに、サーバーのアップグレードや設置面積の拡張で膨大な手間が発生してしまいます。

一方でレンタルサーバーは、プランをアップグレードするだけで、サーバー性能を拡張することが可能です。

将来的に規模を拡大させたいときに、レンタルサーバーであればすぐにアップスケールさせられるのがメリットです。

 

レンタルサーバーの平均的な費用はいくら?

まず基本的にレンタルサーバーは、Googleの検索順位で上位に来るサービスから選ぶと無難です。

一方で、レンタルサーバー各社では複数のプランが展開されており、自分の目的に合ったプランを選ぶ必要があります。

スタンダードプランは月1,000円程度

まず検討すべきなのが、スタンダードプランです。

レンタルサーバー各社は、Webサイトやブログを運営する方向けに、最低限の機能を搭載したスタンダードプランを展開しています。

サーバーの処理速度や安定性など、基本的にはスタンダードプランで問題ありません。

スタンダードプランは月500円から1,000円程度の料金設定なので、とてもリーズナブルです。また、後から上位プランに移行することもできます。

情報発信やお問い合わせ機能など、一般的なコーポレートサイトを制作するだけであれば、まずはスタンダードプランから始めるといいでしょう。

法人向けプランは月2,000円から

一方で、事業領域を大きくする予定がある方や、資金に余裕がある方は、法人向けプランを選ぶといいでしょう。

法人向けプランは、一般的なプランに比べてサーバーの性能が向上しているのはもちろんのこと、セキュリティ機能やサポート体制が充実しているのが特徴です。万が一のトラブルが起こった際、迅速に対応したいのであれば、法人向けプランを推奨します。

法人向けプランは、月2,000円からの料金設定になっていることがほとんどです。例えば、エックスサーバーの場合、月額2,633円から利用できます。

安心してWebサイトを運営したい場合は、法人向けプランを選ぶといいでしょう。

 

起業する人向けレンタルサーバーの選び方

起業する人向けのレンタルサーバーの選び方は以下が挙げられます。

それぞれ詳しく解説していきます。

価格と性能

起業する人がサーバーをレンタルする場合は、まず価格で選ぶといいでしょう。

ビジネスの基本は、可能な限りコストを削減して、利益を最大化することにあります。特に、起業当初は売り上げが出ないことも多いため、固定費を抑えて、キャッシュを確保しなければなりません。

そのため、ほぼ同じ性能であれば、可能な限り安いレンタルサーバーを借りたほうがいいでしょう。

レンタルサーバーは、自分に合ったスペックのプランを選べるので、ランニングコストを可能な限り小さくできます。

セキュリティ機能

起業する人がレンタルサーバーを利用する際は、セキュリティ機能に注目すると良いでしょう。

セキュリティが弱いレンタルサーバーだと、情報漏洩やランサムウェアによる攻撃を受ける可能性があります。

特に、クライアントや顧客の連絡先など、個人情報を取り扱っている場合は、注意が必要です。

セキュリティ機能でレンタルサーバーを選ぶ際のポイントは以下の通りとなります。

  • SSL
  • ファイアウォール
  • WAF

大手レンタルサーバーであれば、基本的に上記3つの機能が搭載されています。一方で、無料独自SSLなどは、自分で設定する必要があるので、マニュアルをしっかり確認するようにしましょう。

ドメインとサーバー会社が同じが

ドメインとサーバー会社は、同じものを選ぶと良いでしょう。

現在、レンタルサーバー企業の多くは、ドメイン取得サービスも並行で運営しています。キャンペーンが開催されていることも珍しくなく、ドメインを永久無料で取得できる場合があります。

本来、年間で数千円の更新費が発生するところが無料になるので、キャッシュが枯渇しがちな創業当初は、ドメイン無料キャンペーンを利用した方がいいでしょう。

サポート体制

起業のためにレンタルサーバーを選ぶのであれば、サポート体制にも注目するようにしましょう。

レンタルサーバーによって、サポート体制は大きく異なります。プランによっては、Webサイト制作やサーバー移転業務の代行サポートを利用できるので、しっかり比較検討する必要があります。

Webサイトは、データの書き換えやサーバーの引っ越しで専門的な知識が必要です。

レンタルサーバーを利用する際は、最初の立ち上げだけでなく、将来的にデータをどのように取り扱うかを想定して選ぶのがポイントです。

 

起業する人向けレンタルサーバーおすすめ5選

起業する人向けのおすすめレンタルサーバー会社のランキングは以下の通りです。

それぞれのサービスを詳しく見ていきましょう。

エックスサーバー

運営会社エックスサーバー株式会社
設立年2003年
会社所在地大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪タワーA32F
電話番号06-6292-8811
料金相場・スタンダード:月額693円~
・プレミアム:月額1,386円~
・ビジネス:月額2,772円~

エックスサーバーは国内シェアNo.1、サーバー速度No.1を誇るレンタルサーバー会社です。

月額693円で、1台2,000万円以上する高性能サーバーを利用できるので、非常にお得にサーバーを借りられます。

250万件以上のサイト運用実績があり、24時間365日でのサポート対応が可能なので、安心感も抜群です。

レンタルサーバーを借りるのであれば、まずはエックスサーバーの利用を検討しましょう。

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さくらレンタルサーバー

運営会社さくらインターネット株式会社
設立年1999年
会社所在地大阪府大阪市北区梅田1-12-12 東京建物梅田ビル11階
電話番号06-6476-8790
料金相場・ライト:月額121円〜/ディスク容量100GB
・スタンダード:月額500円~/ディスク容量300GB
・ビジネス:月額1,980円~/ディスク容量600GB
・ビジネスプロ:月額3,850円~/ディスク容量900GB

さくらレンタルサーバーは、月額121円から利用できるレンタルサーバー会社です。エックスサーバーに比べて月額料金が低く、14日間の無料体験も利用できます。

最初はスタンダードプランで始めて、事業が拡大してから上位プランに移行するといいでしょう。

また、WordPressが必要ないのであれば、月額121円から利用できるライトプランも検討してみてください。

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お名前.comレンタルサーバー

運営会社GMOインターネットグループ株式会社
設立年1991年
会社所在地東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
電話番号03-5456-2555
料金相場・1か月払い:月額1,430円
・6か月払い:月額1,188円×5か月
・12か月払い:月額1,078円×11か月
・24か月払い:月額990円×23か月
・36か月払い:月額891円×35か月

お名前.comレンタルサーバーは、ドメイン取得サービス「お名前.com」が運営するレンタルサーバーです。

お名前.comレンタルサーバーの魅力は、ドメインの無料キャンペーンにあります。サーバーとドメインをセットで導入することで、ドメインの登録費・更新費が永久に無料になるのです。

中長期的にコストを削減したいのであれば、お名前.comを候補に入れてみるといいでしょう。

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ConoHa WING

運営会社GMOインターネットグループ株式会社
設立年1991年
会社所在地東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
電話番号03-5456-2555
料金相場・ベーシック:月額941円~
・スタンダード:月額2,360円~
・プレミアム:月額4,719円~

ConoHa WINGサーバーの処理速度に重きを置いたレンタルサーバーサービスです。

ConoHa WINGの自社調査によれば、国内レンタルサーバーサービスのWebサーバー処理速度ランキングで、2位に2倍以上の差をつけて第1位の結果になったそうです。

Webサイトは表示速度が非常に重要なので、処理速度の速さでConoHa WINGを選んでみるのは悪くない選択だと言えます。

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mixhost

運営会社アズポケット株式会社
設立年2016年
会社所在地大阪府大阪市中央区南船場4-10-5-702
電話番号06-6123-7505
料金相場・スタンダード:月額968円~
・プレミアム:月額990円~
・ビジネス:月額2,178円~

mixhost2016年に設立された新興のレンタルサーバーサービスです。

WordPressとの連携に力を入れており、WordPressのポテンシャルを最大限引き出すツールが豊富に揃っています。

プラン料金は比較的高めですが、Webサイトを中心にビジネスを展開したいのであれば、mixhostは有力な選択肢の1つになります。

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起業する人がドメインを取得するメリット

起業する人がドメインを取得するメリットは、以下の4つです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

オリジナルのメールアドレスを作れる

起業する人がドメインを取得することで、オリジナルのメールアドレスを作れるようになります。

多くの人が利用する「@gmail.com」や「@softbank.ne.jp」はフリーメールと呼ばれるものです。基本的な機能は利用できますが、ビジネス用途には向きません。

一方で自分のドメインを使ったオリジナルのメールアドレスであれば、プロフェッショナルな印象を相手に与えることができるので、信頼性が向上します。

一度ドメインを取得してしまえば、複数のメールアドレスを作れるようになるので、後から業務を外注したり、窓口を分けたりする際に役立ちます。

サブドメインを作れる

独自ドメインを使ってWebサイトを制作することで、あとからサブドメインを作れるようになります。

サブドメインは、1つのドメインを用途に応じて分割するときに用いられます。例えば、ECサイトを作りたいときは「shop.xxx.com」というように、「shop.」のサブドメインを利用できます。

このようにサブドメインで分割することで、各ドメインで異なるツールを利用できるようになります。「xxx.info」はWordPress、「shop.xxx.info」はShopifyで制作する、というイメージです。

ほかにも、子会社や事業ごとにサブドメインで分割することで、より効率的な運営ができるようになります。

デジタル資産になることがある

ドメインは、後から売却することができ、場合によっては大きな価値がつくことがあります。

例えば、おもちゃメーカーのトイザラスは、2009年に「toy.com」を510万ドル(約7.6億円)で購入しました。

また、ドメインには「ドメインパワー」が存在すると言われており、ドメインパワーが高いほど、検索順位に良い影響をもたらすと考えられています。

そのため、ドメインパワーが高いドメインは、高値で売却できることがあります。

実際にWebメディア業界では、Webサイトやドメインを売買することが珍しくありません。

 

起業する人向け法人・個人ドメインの作り方

起業する際に、つい悩んでしまうのがドメインです。

ドメインは、Webサイトの看板のようなものなので、自社のブランドや信頼性を証明できる名称にする必要があります。

皆さんも、一度はスパムメッセージで「怪しそうなURL」を見かけたことがあるはずです。URLで怪しい印象を与えないためにも、ビジネスに向いたドメインを取得する必要があります。

ドメイン名は会社名orサービス名

まず、ドメイン名については、基本的には会社名かサービス名を用いるようにしましょう。

代表例としては「coca-cola.com」「tokyodisneyresort.jp」などが挙げられます。ドメイン名だけで会社名やサービス名がわかるのが理想です。

また、フリーランスとして開業する場合は、自分の名前をローマ字でドメイン名に設定するのが一般的です。

トップレベルドメインは「.com」や「.jp」が無難

トップレベルドメインは「.com」や「.jp」など、ドメインの一番右にある部分のことです。

トップレベルドメインの代表例は、以下の通りとなります。

  • .com
  • .jp
  • .info
  • .net
  • .org
  • .biz
  • .site
  • .work

この中でも、もっともおすすめなのが「.com」と「.jp」です。どちらも、多くの人にとって馴染み深いドメインなので、信頼性があります。

また、「.com」は商業組織の利用を想定して作られたドメインなので、ビジネス用途にぴったりです。

それに加えて「.com」と「.jp」は、ドメインの取得費・更新費が比較的安価なので、コストパフォーマンスも優れています。

「.site」や「.work」も、起業する人向けのドメインですが、費用が高くなりがちなのがデメリットです。

まずは「.com」や「.jp」から探して、空きがなければほかのドメインを検討することをおすすめします。

 

起業×レンタルサーバーに関するよくある質問

ここでは「起業×レンタルサーバー」でよくある質問をまとめてみました。

レンタルサーバーとは?

レンタルサーバーは、サービス事業者が物理サーバーを所有しており、その一部の機能をユーザーに貸し出すビジネスモデルです。

サーバーはパソコンとは異なり、個人では手が出せないほど高価なもので、24時間365日稼働し続ける必要があります。また、データ損失を防ぐために、定期的にメンテナンスをしなければなりません。

近年は、Webサイトを開設する個人の方が増えているため、その度に高価なサーバーを購入するのは非効率的です。そこで、サーバーをお得料金で貸し出すレンタルサーバービジネスが注目されるようになりました。

レンタルサーバービジネスは、不動産ビジネスと同様に、資金力があれば運営できるため、多くのサービス事業者が参入しています。そのおかげで、良質かつ安価なレンタルサーバーサービスが増えています。

レンタルサーバー代の相場はいくら?

レンタルサーバー代の相場は1,000円です。よほど多くのアクセス数を想定しない限り、基本的にはオーソドックスなプランを選べば問題ありません。

レンタルサーバーは資産計上できる?

レンタルサーバーは、サーバーを売却できるわけではないため、資産計上することはできません。

レンタルサーバーの費用は「通信費」で費用計上されるのが一般的です。用途によっては「広告宣伝費」や「賃借料」で計上される場合もあります。

また、レンタルサーバーを私的に利用する機会が少ないため、ほとんどの場合で経費として取り扱うことができます。

起業する人向けレンタルサーバーまとめ

本記事では、起業する人向けにレンタルサーバーとドメインの選び方を解説しました。

現在は良質なサービス事業者が増えているため、レンタルサーバーとドメインを安価で利用できるようになっています。

せっかく起業するのであれば、レンタルサーバーとドメインを自分で取得して、Webサイトとオリジナルのメールアドレスを作っておくといいでしょう。

その際は価格、セキュリティ機能、サポート体制、使い勝手の良さで選ぶのがおすすめです。ぜひ検討してみてください。

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